じゃんごの「誰かこのゲームやってくれ!」

webで見つかるゲームのルールをてきとーに訳して紹介するよ~

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Three Kings 【ルール】

創作トランプ

 トランプのゲームにはいろいろな種類が無尽蔵とも言えるほどにあり、ルールを紹介した書籍やWebサイトでは基本となるシステムの違いで分類されていたりします。
「トリックテイキング」「クライミング」といったものが、それですね。
 そうした中に「フィッシング」という分類があります。フィッシングゲームは、日本人にはトランプよりもむしろ花札を使ったゲームで馴染みのあるルールです。場に何枚かの札が場札として並んでいて、プレイヤーは手札から札を出して場札と合わせ、これを取る。この場札を手札で取る(=釣る)という流れを指して「フィッシング」と呼ぶのでしょう。

『Three Kings(スリー・キングス)』は、世界中のトランプ、ドミノなどのゲームルールを収蔵しているサイトPagat.comに公開された、新作のフィッシングゲームです。
 作者はジミー・カプロウィッツ(Jimmy Kaplowitz)氏とJC.ラヴェージ(JC Ravage)氏とありますが、JC Ravageという名は本名ではなくハンドルネームな気がします。正確にいつ発表されたのかはちょっとわからないのですが、ルールの書かれたページの最終更新は2002年1月となっており、それ以前ということになるでしょう。

 僕がこのゲームに興味を持ったのは、様々なトランプゲームのフリーウェアを開発・公開しているThanos Cardgamesで見かけたからなのですが…ルールをpagat.comで確認して、やってみようとしたところ、残念ながらダウンロードできない状態でした(2013年4月現在)。
 どうやらThanos CardgamesはかつてRapidShareにダウンロードデータを置いていたらしく、そこから現在の場所への移管が進んでいないフリーウェアがいくつかあるようです。

Three Kings
(※Thanos Cardgamesのダウンロードページより。hereのリンクをクリックしてもDLできず残念!)

 いつか、このフリーウェアが再びDL可能になることを気長に待ちつつ、『Three Kings』のルールをざっと紹介したいと思います。
 このゲームは2人以上のプレイヤーで遊べるフィッシングゲームです。
 ただ、作者は「3人以上でのテストプレイをしていない」そうで、ルールの記述は2人対戦を基準に書かれています。そこで、ここでの紹介も2人プレイを前提にし、3人以上の場合については後ろの方にまとめました。

 ルールはpagat.comの登録ページ→http://www.pagat.com/invented/three_kings.html を参照します。


【ゲームの概要】
 プレイヤーは手番ごとに手札から1枚カードを出し、場に並んだカードのうち2枚と組み合わせて3枚1組のセットを作って取っていきます。
 他のカードよりもキングは特別です。
 プレイヤーの誰かがキング3枚を集めるとゲームは終了し、そのプレイヤーはゲームに勝つか、ボーナス点が入ります。

【プレイ人数】
 2人(※3人以上のプレイについては後述します)

【使用する道具】
 通常のトランプ1組。ジョーカーを1枚足した53枚でプレイします。
(※本来はトランプ1組にさらにもう1枚キングを足すのですが、作者もジョーカーでかまわないとしています。)

【カードの数値】
 このゲームではカードのスート(ハートなどのマーク)には意味がありません。プレイと得点の計算に用いられるのは数値だけです。
 Aは1、そして2~10はそのままその数が計算に使用されます。続けてジャックは11、クイーンは12です。
 キングは固有の数値を持ちません。またジョーカーもこのゲームではキングとして扱います。プレイでキングは他のカードとは違った使い方をします。

【開始の準備】
 適当な方法でディーラーを決め、ディーラーはカードをよくシャッフルして各プレイヤーに裏向きに4枚ずつ配ります。この4枚がプレイヤーそれぞれの手札になります。続けてディーラーは場(テーブルの上など)に表向きに4枚のカードを全員からよく見えるように並べます。こうして表向きで場に出されたカードが場札です。
 残りの札は裏向きのままひとまとめにして山札とします。これも場の全員の手の届く位置に置いておきます。
 全員にカードが配られ場札が並んだら、プレイヤー各人は自分に配られた手札の中身(表側)を確認します。これで準備完了です。
 プレイはまず非ディーラー(ディーラーではなかった人)から始め、以降は交互に手順を繰り返していきます。

【プレイの手順】
1.カードを引く
 手番のプレイヤーはまず、山札の一番上から1枚カードを引いて手札に加えます。

2.手札を場に出す
 次に、手札から1枚カードを出すことになりますが、これには以下の3通りのケースがあります。「セットを作る」「捨て札」するか、あるいは「キングを出す」かのいずれか1つを行います。

・セットを作る
 場に手札から表向きに1枚カードを出し、それと場札のうちの2枚を組み合わせた3枚でセットを作ります。
 セットは、3枚のうちの2枚のカードの数値の合計が、もう1枚のカードの数値と等しくなくてはなりません。例えば4と8とQ(4+8=12)、Aと5と6(1+5=6)といった組み合わせです。
 作ったセットの3枚は重ねてまとめ、場から取り除いて作ったプレイヤーの前に置いておきます。
 そして、プレイヤーは山札の一番上から1枚カードを引いて手札に加えます

・捨て札
 プレイヤーが手札と場札を見て、もしセットを作ることができなかったら、手札から1枚カードを場に表向きに出すところまでは「セットを作る」と同じですが、そのカードをそのまま捨てなくてはなりません。この捨てた札は以降、場札となります。
 この時はセットを作った場合とは異なり、カードを1枚場に出した後、山札から引くことはできません

・キングを出す
 上記の「セットを作る」「捨て札」、どちらの場合も、キングのカードを場に出すことはできません。数値を持たないキングはセット作りに使えませんし、捨て札にすることもルールで禁じられています。
 手札にあるキングを出すことができるのは、場にもキングがある時だけです。その場合は手札からキングを出すことで、それを場のキング1枚と合わせ、キング2枚を手札に入れることができます(※つまり、手札がキング1枚増える)。
 このケースでも、やはり「セットを作る」時とは違い、そのあと山札から1枚引くことはできません

3.場札がなくなったら
 手番プレイヤーが「セットを作る」か「キングを出す」かをした結果、場札が1枚もなくなったら、そのプレイヤーが山札の上から4枚引いて場に表向きに並べ、これらを新たな場札とします
 もし山札から引いた4枚のうちにキングのカードがあれば、それらのすべてを手番プレイヤーが獲得して手札に入れることができます
(※この新たな場札からのキングの獲得は、先の「セットを作る」の後に引いた1枚に続けて行われます。セットを作り山札から1枚引く→場札がなくなっているので新たな場札4枚を引く→その4枚中に含まれていたキングを取って手札に、というプレイになり、セット作り後にすでに1枚引いているからキングが取れないということはありません)

 以上の手順を終えると、相手のプレイヤーに手番が移ります。次の終了の条件が整うまで、プレイは同様の手順の繰り返しです。

【ゲームの終了】
 プレイヤーのいずれかが、手札に3枚以上のキングを持った状態になったら、そこで即座にゲーム終了です。そのプレイヤーは手札を表にして公開し、終了を宣言します。

【勝者の決定】
 このゲームでは、勝者を決めるにあたって3つの判定方法が用意されています。
 開始前にどれか1つを選んでおいて、ゲームが終了したらその方法で誰が勝者かを判定します。

1)キング3枚以上を先に手札に集め、終了宣言したプレイヤーの勝利

2)プレイヤーはそれぞれ、自分でセットにしたカードのすべての数値を合計し、それをスコアとします。キング3枚以上を手札に持ち終了宣言したプレイヤーは、スコアにさらに15点のボーナスを加えます。
 よりスコアの点数の高いプレイヤーが勝利します。

3)セットにしたカードからスコアの点数を決めるのは2)と同様です。そして終了宣言したプレイヤーは点数から15点を引きます。
 よりスコアの点数が低いプレイヤーが勝利します。

【バリアント】
 手札にキング3枚以上で終了ではなく「すべてのカードが使用されると終了」というバリエーションがルールに記載されています。
 この場合【勝者の决定】は、2)か3)のどちらかを使うことになります。

【3人以上のプレイ】
 作者は準備するカードの枚数を「A~Kの13枚を2スート分で26枚」をプレイする人数分、そこにキング(ジョーカー)をもう1枚加える、としています。
 ですから、3人以上でプレイするには裏面が同じトランプを2組以上用意して、2人用に準備した53枚に、増えた人数ごとに26枚(A~Kの13枚×2スート)ずつ足していけば、その人数でもプレイできることになります。

 プレイの順序は、一番最初はディーラーの左隣の人、そしてその後は時計回りに手番が回っていく(手番が左隣へと移っていく)ようにします。その他は、ゲームの終了、勝者の決定方法にも変更はありません。
(※作者は3人以上でのテストプレイを行っておらず、実際に何人までゲーム可能なのかは判断保留です)


 このゲームは勝利条件がちょっと風変わりです。
 2)のスコアがより高い者というのは標準的ですが、1)はとにかくキング3枚集めればそれで即勝ちとなっていて、セット作りはキングを取る(可能性を高める)ためのプレイングということになるのでしょう。
 3)はセットでカードを取ることの価値が逆転してしまいます。取らない、特に高い数値のカードを取らないほうがよいというルールです。
 ルールにははっきり記載されていないのですが、3)の勝利条件を使用する場合は「手番にセットが作れるのであれば、必ず作らなければならない」というルールにしたほうがよいのでしょうか? キング3枚で終了宣言でマイナス15点できるわけですが、現行のルールでそれで帳尻が合うのか、試してみないとわからないですね。

 その辺りの確認も含めて、特に1)と3)のルールでプレイしてみたいですね。

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Army Ants 【ルール】

創作トランプ

 最近ツイッターのTLを見ていて、何人かの方々の間で『バトル・フォー・ヒル218(The Battle for Hill 218)』という2人対戦のカードゲームが話題になっています。BGGの登録ページはこちらですね。カードで行うWWIIの架空戦ゲームで、とても面白そう。僕も欲しいなぁと思っています。

 今回紹介する『Army Ants(アーミーアンツ)』も2人対戦のカード(トランプ)ゲームで、BGGの登録ページを見るとなかなか評価が高い上に、ユーザーコメントには「もしキミが『バトル・フォー…』を気に入っているなら試してみてくれ!」なんて書き込みも見られます。
 このゲームは2008年、Misty Moon GamesによってWeb上にフリー(※非商用利用のみ可)で発表されました。デザイナーは同社の『Dragon Hordes』をデザインしたBryan Winter(ブライアン・ウィンター)氏です。
 これもまた『バトル・フォー…』同様に戦争のゲームですね。ただし、アリとアリの戦いですが。
 ルールを紹介するにあたってはWebに公開されているMisty Moon Gamesサイト内のルールのページを参照しました。説明に使用している図もその公式ルールのもの(一部英文を消し、こちらで日本語を入れました)です。


【ゲームの概要/勝利条件】
 このゲームでは2つのアリの群れが激突します。プレイヤーは赤アリ、黒アリのいずれかを受け持ち、対戦相手の女王アリを先に倒せば勝利です。プレイ時間はおよそ20分ほど。

【プレイ人数】
 2人

【用具と準備】
1.カードの準備
 トランプ1組を用意します。ジョーカーは使用しません。
 このトランプから10、ジャック、キングのカード、計12枚を抜いてください。そして黒いマーク(スペード、クラブ)のクイーンのどちらか1枚、同じく赤いマーク(ハート、ダイヤ)のクイーンもどちらか1枚、合わせて2枚も取り除きます。
 残りのカードは黒いマークのものと赤いマークのものに分け、プレイヤーはそれぞれ、赤か黒のどちらか一方を受け取り、それらのカードを自分の〈アリ軍団〉とします。赤いほうが赤アリ、黒いほうが黒アリです。
 Aは1とし1~9のカードは戦闘を行う兵隊アリ、各々が1枚ずつ持つクイーンのカードが女王アリを表します。

2.カードの初期配置
 各プレイヤーは受け取った〈アリ軍団〉カード19枚(A~9を2枚ずつとクイーン1枚)を裏向きの山にしてよくシャッフルします。そして場(テーブルなど)を挟んで座り、図1のように自分のカードの山の上から1枚ずつ、場に表向きに置いていきます。

《図1》
図01

 赤い字で書かれているのが赤アリ担当プレイヤーの置く位置で、黒い字の側が黒アリ担当プレイヤーの置く位置、真ん中の破線は場の中央を表しています。このように双方の〈アリ軍団〉はタテ4枚×ヨコ5枚の列になって、場の中央で線対称に向き合う形でゲームが始まります。
 1~19の数字はカードを置く順番です。また、一番手前の列中央はカードが置かれず、空きマスとなることに注意してください。

 両者のカード配置が終わったら準備完了、ゲーム開始です。
 以降、プレイはプレイヤーが交互に手番を実行して進めます。
 先攻は赤アリ担当プレイヤーです。

【軍団の結集】
 プレイヤーは双方とも、開始から最初の5手番は本格的な戦闘に入る前の部隊編成【軍団の結集】に費やします。赤、そして黒と交互にカードを動かし、お互いに戦闘で有利になるよう自分の〈アリ軍団〉全体の配置を整えるのです。
 自分の手番になったら、プレイヤーは「行進!」「交代!」のどちらか一方(あるいは特別ルールの「女王の保護」)を選んでカードを動かします。

1.行進!
 カードで作られたタテ4×ヨコ5のマス目の範囲内で、空いた1マスを利用して1枚以上のカードを前後左右にまっすぐ1回(1マス)動かします。
 ナナメに動かすことはできません。
 また4×5のマス全体からはみ出すようにカードを動かすこともできません。あくまで初期配置で作った4×5の範囲内で動かします。

《図2》
図02
 上の図2の例は行進!を5手番行なった、赤アリ担当プレイヤーの手番だけを提示しています。本来は赤→黒→赤…と交互に動かすことになります。

2.交代!
 こちらの場合は、自分のカードのどれか1枚を選び、それを隣接した1枚と位置を入れ替えます。
 位置を入れ替えるカード同士は直接前後左右に並んでいる必要があり、ナナメの位置だと交代!できません。間に他のカードや空きマスがあるもの同士も、交代!の対象にはできません。

3.女王の保護(特別ルール)
 手番プレイヤーの女王アリ(クイーンのカード)が最前列(初期配置で1~5の位置)にいる時、そのプレイヤーは【軍団の結集】に使える残りの自分の手番すべてを消費して、女王アリを即座に空きマスへとジャンプさせることができます。以降、相手のプレイヤーだけが残りの【結集】の手番を連続して行います。
 例えば赤アリ担当プレイヤーが2回目の手番で「女王の保護」を選択したなら、赤アリの結集はそれで終了し、黒アリ担当プレイヤーは2~5回目の手番を連続してプレイすることになります。
(注意:「女王の保護」の選択は任意です。女王アリが最前列にいてもプレイヤーは無視して「行進!」や「交代!」を行えます)

 プレイヤーそれぞれが5手番(あるいは「女王の保護」を)プレイし終えたら、いよいよ戦闘開始です。

【戦闘】
【戦闘】もまた赤アリから動きます。
 先ほどと同様にプレイヤーはカードの動かし方をどれか1つ選んで、手番につき1回、自分の〈アリ軍団〉を動かすことができます。対戦相手のカードは動かせません。選べる動かし方は以下の4つです。

 1.行進! 2.移動! 3.交代! 4.攻撃!

1.行進!
 基本的には【結集】の時の行進!と同一です。
 ただし戦闘が開始されたあとは「4.攻撃」の実行でカードが場から消え、空きマスが1マスより増えていくこと、場の相手側まで動かしていけることが異なります。ルールを列記します。

・1枚だけカードを動かす場合、前後左右にまっすぐ何マスでも空きマス上を動かしてていくことができる。
・2枚以上のカードを行進!させる時は、移動させるカードはタテあるいはヨコに直列で隣接して並んでいなければならず、並びはそのままに前後左右にまっすぐ、1枚の時と同様に空きマス上を何マスでも動かすことができる。
・2枚以上のカードを動かす時は途中で列を分割することはできない。動かすカードはすべて同じ方向に、同じマスの数だけ移動しなくではならない。
・1枚、複数枚どちらの場合もナナメ移動できず、進行方向はまっすぐ、途中で進行方向を変え角を曲がることはできない。他のカードの上で停止したり、飛び越えたりもできない
・女王アリも行進!可能である。

《図3》
図03

 図3は3枚のカードを行進!させた例です。
 一緒にクラブの4は動かせていないことに注意してください。左右を他のカードに挟まれ、進行方向にすでにクラブの8があるこのカードは、たとえそうしたくともタテに並んだ他の3枚と同時には行進!できません。

《図4》
図04

 図4は赤アリ側が4枚のカードを3マス前に行進!させた例です。ここでは3マス移動させていますが、1マスもしくは2マス前進してより手前で停止することも可能です。

2.移動!
 動かせるカードは1枚だけですが、この移動!は唯一、進行方向を変えて角を曲がることができる動かし方です。また、場の相手側へとカードを進めることも可能です。

・カードは空きマス上を、何マスでも前後左右に移動!できる。
・ナナメに移動!することはできないが、進行方向を変えて角を曲がることはできる。
・移動!および停止できるのは空きマスのみ。他のカードの上に乗ったり、飛び越えたりすることはできない。
・女王アリを移動!させることもできる

《図5》
図05

 図5は黒アリ側がスペードの6のカードを移動!させた例です。もちろん、矢印の途中で停止することも可能です。

3.交代!
 これも行進!と同様、【結集】の時の交代!と基本的にルールは一緒です。

・位置を交代!する2枚のカードは前後左右に、空きマスや他のカードを挟まず並んでいなくてはならない。
・交代!するカードは両方とも自分のカードでなくてはならず、ナナメに並んでいるカード同士の交代!はできない
・女王アリも交代!可能である。

《図6》
図06

 図6は図5の続きで、黒アリ側がスペードの6のカードを移動!させた直後の手番で、赤アリ担当プレイヤーはダイヤのAとハートのクイーンの位置を交代!しました。

4.攻撃!
 これを選択したプレイヤーは自分のカード1枚を動かし、相手のカード1枚を攻撃!します
 その結果がどうなるかは攻撃!するカードと、されるカードの数を比べて判定します。

・攻撃!する時は選んだカードを前後左右にまっすぐ、攻撃対象となる相手のカードの上に移動させる。
・攻撃対象にできるのは、攻撃!するカードの数値(Aは1)以下の数値を持つ相手のカードのみである。
・攻撃対象のカードは、攻撃!するカードと隣り合っているか、離れている場合はその間が空きマスになっていなければならない。ナナメに動かすことはできず、攻撃対象以外のカードを飛び越えたりできない。また、動かす方向を途中で変えて角を曲がることもできない。
・攻撃!するカードの数値が攻撃対象のカードの数値より大きい時は、対象となったカードを場から取り除き、その場所で攻撃!したカードは停止する。
・攻撃!したカードと、されたカードの数値が同じ場合には、両者は相打ちとなり、両方のカードが場から取り除かれ、そのマスは空きマスとなる。
(※このルールから、相手の9のカードを場から取り除くには、自分の9のカードで攻撃!して相打ちにするしかない、ということになる)
女王アリは攻撃!できない

《図7》
図07

 図7は図6の続きで、黒アリ側はスペードの6でハートのAを攻撃!しました。6対1の勝負なので、ハートのAは場から取り除かれ、スペードの6がマスに残ります。

《図8》
図08

 図8はさらにその続きです。今度は赤アリ側がハートの9でスペードの6を攻撃!し、スペードの6は場から除かれハートの9が残りました。

【戦闘】ではどの動かし方でも【軍団の結集】と違い、相手側へとカードを動かすことができます。
 しかし、どの動かし方でも、初期配置のタテ8マス×ヨコ5マスから外れる位置へとは動くことができません

【ゲームの終了】
 女王アリは攻撃されると必ず負けて、場から取り除かれてしまいます。攻撃!してきたカードが最弱のA(1)であってもです。
 そのように相手の女王アリを攻撃!し、場から取り除いたプレイヤーが勝利します。
 先に述べたように女王アリを攻撃!に使うことはできませんので、双方のプレイヤーがともに女王アリ以外のカードをすべて失ってしまった場合は、ゲームは引き分けになります。

【オプションルール】
 このゲームのルールには2つほど別バージョンが用意されています。
 基本のルールに慣れたら、あるいはお好みで採用してみてください。

1.配置ルール変更
 初期配置で最前列(1~5)から最後列(16~19)までの4列を置く際に、列ごとの枚数をまとめてカードを引き、それを見てその列の好きな位置に裏向きで配置していきます。最後列は4枚で、必ず基本ルールと同じく中央を空きマスにしてください。
 両プレイヤーの配置がすべて終わったらカードを全部表にして、あとは通常通りのプレイになります。

2.軍団の自由配置
 すべての自分のカード見て、好きなように裏向きに配置できます。
 唯一の例外として「女王アリの前後左右に隣接して9のカードを置くことはできない」という制限があります。また、やはり最後列中央を空きマスとしなくてはなりません。
 両プレイヤーの配置が終わったら表にしてプレイを始めますが、このオプションを採用した場合、【軍団の結集】で「3.女王の保護」を選択することはどちらのプレイヤーもできません。


 ルールをお読みになり、あるいはBGGのページをご覧になればお気づきになると思いますが、この『Army Ants』、トランプを使用する必然性はやや薄いです。
 そのためコメントでは「ラミーキューブのタイルを流用する」案が出され、ギャラリーには実際にタイルを配置した写真もアップされています。1~9の数字が書かれたタイルやチップ2枚ずつとクイーン代わりの何か1枚でセットを作り、これを色違いで2セット用意できれば、トランプを使うよりもテーブル面積を使わずに済みます。
 そしてさらに、公式ルールの末尾にも示唆されている「5マス×8マスのボードを併用する」というのが、ユーザビリティの高いプレイングスタイルかもしれません。

pic462433_md.jpg

 BGGでは他にもアリの絵柄をあしらった専用カードのデータ、さらにアリではなく〈ゾンビ軍団〉同士の戦いにリテーマしたカードデータもアップロードされています。

 本ブログではいちおう「創作トランプ」ゲームに分類したのですが、BGGなどでは『ストラテゴ』などに近い「アブストラクト・ストラテジー」ゲームとして評価されているようです。
 カードゲーム『ハギス』のデザイナー、Sean Ross(ショーン・ロス)氏も「Not really a card game, more of an abstract strategy game」とコメントしています(同時に「Good game」で、トランプでできることはメリットだ、とも評価していますが)。
 まずトランプでお試しプレイして気に入るようなら、あるいはすでに『ラミーキューブ』をお持ちであるなら、タイルを使ったり自作したりと、より便利なスタイルでプレイしてみるといいかもしれませんね。

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新書『英検3級でゲーム和訳』【紹介】※エア新書です

その他

 パブドメや非商用利用可のゲームをネットで見つけて面白そう、でもルールが外国語!
 心配いりません。機械翻訳とWeb辞書、半端なゲーム知識だけでなんとなーく読めるんです。
 最初からきれいに読み通せる語学力がなくたって、最後に全体がつかめればそれでオーライなのよ。

【目次より】
・いきなりページ全体を機械翻訳しない!
・読めるところから読んで、頭の中でじわじわ形に
・読解に不安のある部分(文)だけ機械翻訳してみる
・普通の語句とゲーム用語の使い分けに注意
・うまく訳せない? それ以前の文に似たような箇所がなかった?
・イントロは飛ばしていい…けど「ゲームの目的」が混入していることも
・ルールに挿入されたNOTE(注)はしっかり読む

【著者より】
 僕ができたんだから、あなたもできるよ。
 面白そうなゲームを見つけたら日本語に訳してルールを教えてくださいね。やりたいから。
 それと、僕が扱うのは各国各地の伝統ゲームやフリーのPnPといった類で、現行市販ゲームのルール和訳とかはしないよ。いろいろ問題あるし、何よりそちらは僕よりずっと上手に訳せる人でないと、難しいものが多い!
 僕が紹介するのは、使用される用語がある程度決まっていて、フレーバーテキストとかあまりないゲームになります。

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Neutreeko 【ルール】

創作アブストラクト

『Neutreeko(ニュートリーコ)』は2001年にJan Kristian Haugland(ヤン・クリスティアン・ハウグランド)氏が発表した創作アブスラクトゲーム。とてもシンプルで使用するコンポーネントも最小限のパターンビルディング、三目並べの変種です。

 ノルウェーの高校で数学と物理の教師をしているHaugland氏は先行するアブストラクトゲーム、『Neutron(ニュートロン)』と『Teeko(ティーコ)』のエレメントを組み合わせるかたちでこのゲームを作り出したそうで、ゲーム名もその両タイトルの合成となっています。
 これら『Neutron』と『Teeko』も後日、紹介したいと思いますが、まずは元となったそれらと比べても簡単でプレイしやすそうな『Neutreeko』を紹介しましょう。

 参照するルールはこちらのwww.neutreeko.net http://www.neutreeko.net/index.htm 内の作者によるもの(英文)です。
 また、boardgamegeekの該当ページはこちら http://boardgamegeek.com/boardgame/3319/neutreeko で、登録された画像などをお借りします。

【プレイ人数】
『Neutreeko』は2人対戦のゲームです。

【用意する物】
 5マス×5マスの、できれば正方形のボード。
 チェッカー、オセロなどの駒、2色で各色それぞれ3個ずつ。色は区別がつきやすければ何色でも、チェスポーンなど円形でなくてもかまいません。

【ルール】
1.初期配置
 プレイヤーはボードを挟んで向かい合わせに座り、画像のように駒を並べます。

Neutreeko初期配置

 画像の例では下側(黒駒2つが一番下の列にある方)に座わるのが、黒駒を担当する黒プレイヤー、反対側に座るのが白プレイヤーとなります。

2.ゲームの目的/勝利条件
 プレイヤーは交互に自分の駒(黒プレイヤーは黒駒、白プレイヤーは白駒)を動かし、ボード上で3つの自分の駒をタテ・ヨコ・ナナメにまっすぐ隣接させ、先に三目並べたかたちにできたプレイヤーが勝利します。

3.駒を動かす
 先手、まず最初に駒を動かすのは黒プレイヤーです。以降、白・黒交互に自分の駒のうちどれか1つを選び、ルールに基づいて動かします。

 駒は現在の位置から前後、左右、斜め前、斜め後ろ、8方向に動かすことができます。
 動かす時は動く方向にまっすぐ、ボードの縁か、他の駒がすでにあるマスにぶつかるまで、一直線に滑るように動きます。駒を途中で止めたり、ボードから出てしまったり、他の駒の上に載せることはできません。

4.終了と引き分け
 プレイヤーが交互に駒を動かして、どちらかが先にタテ・ヨコ・ナナメに3つ並べたら、そこでゲームは終了し、並べるのに成功したプレイヤーの勝ちです。
 このゲームでは互いに駒を動かすうちに、同じ手(動き)の繰り返しとなることもありえます(千日手)。
 もしボード上の駒の配置が同じ形になる手順が3回繰り返されたら、その時点でゲームは両者ドロー(引き分け)になります。

 …以上が『Neutreeko』のルール、とっても簡単!
 ボードは適当に紙に書いたのでもいいし、駒も2色で計6個あればよく、食玩やねんどろいどでも楽しくていいと思います。
 わかりやすいルールなので、パパさんやママさんはお子さん相手にいかがでしょう?
 BGGでは、ペンキンをモチーフにしたかわいい自作例もあげられています。海外でも「これなら子供にもできる」と思った方が多いんじゃないでしょうか。滑るように駒を動かす、という点からも、ペンギンという題材はうまいチョイスだと思います。

pic660571_md.jpg

 ちなみにこのペンギンNeutreekoはCDケースサイズで、作成用の印刷データは先にリンクしたBGGのページの【FILES】でダウンロード可能です。
 僕も機会を見て作ろうかなと思ってます(笑)。

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言語はジャパニーズオンリーだけど
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