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伝統トランプ

22(Twenty-Two) 【ルール】

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 きゅうりがブームです

 大丈夫です。久しぶりの更新ですが、僕、正気。

「きゅうりが~」というのは、フリードマン・フリーゼ作のカードゲーム『5本のきゅうり(Fünf Gurken)』が国内でも入手可能となり、にわかにこの新作の原型となったトランプゲームが脚光を浴びている、ということです(※誇大な表現が含まれています)。
 Cucumber(キューカンバー:きゅうり)と呼ばれる、そのトランプゲームは北ヨーロッパを中心に複数の国で遊ばれており、各国語別のゲーム名と微妙に異なるルールで1つのグループを形成しています。Pagat.comの該当ページを見ても、名前違いで様々なバリエーションが紹介されています。

 Pagat.com「Cucumber」のページはこちら→http://www.pagat.com/last/cucumber.html

 上記ページに挙げられている同種ゲームの中では、すでにHAL99さんがデンマークの「Agurk(別名:21)」のルールを翻訳され、日本語ルールを配布なさっています。Pagat.comの記事によると、「Agurk」は1970年代にDIKU(Datalogisk Institut på Københavns Universitet:コペンハーゲン大学コンピュータサイエンス学科)の学生の間で流行した、とあり、伝統ゲームの中では比較的近年に評価が高まったもののようです。
 他のCucumber系統も含め、すでに遊ばれていたのが、1970~80年あたりに学生たちからの再評価を受け、そして2010年代に突入した現在、ゲーム界で“緑の怪人”と呼ばれるデザイナーから、きゅうりの緑がよかったのかピックアップされる……と。その流れがついに日本に届いたわけですね。

 HAL99さんの「Agurk」和訳ルールはこちら→http://www.thegamegallery.net/blog/?p=862

 そして、今回紹介するのはアメリカ版「Agurk」と目される、「22(Twenty-Two)」というゲームです。
 実はこのゲーム、先に翻訳が発表されている「Agurk」とは、遊ばれている国は海を渡って違えどシステムの骨格はほぼ同じです。しかも僕自身がすでに抄訳をTwitter上で紹介済み、そのまとめをこのブログからもリンクしているページに作ってもらっていたりします。
 でも、そこはそれ。このビッグウェーブに乗っておきたいのです(笑)。

 冗談さておき、Cucumberの中でもこの「22」は別途に紹介する価値のあるものだと、個人的には思っています。以下に、そのルールをあらためて記してみましょう。

 Pagat.com「22(Twenty-Two)」のページはこちら→http://www.pagat.com/last/22.html
 ツイートのまとめはこちら→http://togetter.com/li/448874


【ゲームの概要/勝利条件】
「22」はトランプを使用するトリックテイキング、あるいはそれによく似たタイプのゲームで、プレイヤーの目標は「各回最後のトリックを取らないこと」です。最終トリックで勝つと、その時に自分の使ったカードが失点となり、これが22点以上に達したプレイヤーは負けてゲームから脱落します。
 最後まで脱落せずに残ったプレイヤーの勝利です。

【プレイ人数】
 2~6人。7人以上でも可能とされていますが、人数に合わせての調整法は【より多人数でのプレイ】で最後に紹介します。

【使用する道具】
 ジョーカーを抜いた通常のトランプ1組(52枚)

【カードの強さ
 このゲームでは、カードのスート(マーク)は意味を持ちません。手順に影響するのはランク(数値)のみです。カードの強さはランクによって判定され、以下の順になっています。

 〈強い〉A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2〈弱い〉

【手札を配る】
 各プレイヤーはテーブルなどの場を囲んで座り、無作為にカードを引いて最も強いランクのカードを引いた人がディーラーとなります。最高位の人が複数いる場合は、その人たちで引き直して判定します。

(※注:ディーラーの决定方法は、じゃんけんでもなんでも、お好きなものでもよいでしょう

 ディーラーはカードをよくシャッフルして時計回りに1枚ずつ、各人の手札が7枚になるように裏向きに配ります。残ったカードは裏向きの山にして、場に置きます。

【手札の交換】
 次に、ディーラーの左隣の人から時計回りの順で、配られた自分の手札を見て、好きな枚数を場に裏向きに捨て、同枚数を山札から引いて交換することができます。これは配られた手札すべてを捨てて交換することもできますし、1枚も交換しなくてもかまいません。
 プレイヤーの人数によっては、交換したいカードの枚数より山札の枚数が途中で少なくなってしまうこともありえます。その場合は、残っている山札より多い枚数を捨てることはできません。もし山札がなくなってしまっていたら、交換は一切できません。

 交換の手順が一巡したら、プレイ開始です。

【プレイの手順】
 このゲームのプレイは、プレイヤーが順にカードを出し、誰が一番強いランクのカードを出したかを判定する「トリック」を、全員の手札がなくなるまで繰り返します。
 1回のトリックは、最初のプレイヤーが1枚以上のカードを出す「リード」、そしてそれに対して他のプレイヤーが順に同枚数のカードを出す「フォロー」で構成されています。

1.リード
 リードはディーラーの左隣の人からです。手札から任意のカードを1枚、もしくは同じランクのカードを2~4枚のセットでまとめて、表向きに場に出します。

・1枚でリード
 手札のうちのどれでも好きなものを出すことができます。

・セットでリード
 同ランクのカードを複数枚セットで出します。例えば手札の中に「8」が3枚あって、それを3枚とも一度に出すことはもちろん、2枚だけを出すことも可能です。あえて1枚だけ、というのもかまいません。
 ただし、セットでリードする時は必ず手札に1枚はカードが残るように出さなくてはなりません。

2.フォロー
 リードされたら、その左隣の人から時計回りの順でフォローしていきます。
 フォローではリードされた枚数と同枚数のカードを、手札から表向きに場に出すことになりますが、これには以下の規則があります。

・リードが1枚の時
 手札から、リードされたものも含めて場に出ているカードの中で、最も強いランクのカードと同じか、それよりも強いカードを1枚出します(場で最高位のカードを出す)。
 これができない、あるいはできてもしたくない場合は、手札の中で最も弱いカードを1枚出します(手札で最低位のカードを出す)。

例1)「10」がリードされ、次のプレイヤーは「K」でフォローしました。その次のプレイヤーの手札は「Q、J、8、8、6、5、2」の7枚です。この手札では「K」以上のカード(「K」か「A」)を出せないので、最低位の「2」を場に出さなくてはなりません。

・リードがセットの時
 リードと同じ枚数を出すことになりますが、これは同ランクのセットでなくてもかまいません。
 ただし、2枚なら2枚、3枚なら3枚、4枚なら4枚すべてのカードそれぞれに対し、すでに場にある最も強いカードと同じか、より強いランクのカードでなければなりません。これができない(したくない)場合は、手札の中から弱いランクの順に必要な枚数を場に出すことになります。

例2)「6、6、6」の3枚がセットでリードされました。次のプレイヤーは3枚のカードすべてが「6」以上の強さでなくてはなりません。そこで「10、9、7」でフォローします。続けて、さらにその次のプレイヤーは「10」を「K」で超え、「9」を「9」で同ランク、「7」を「8」で超えて、フォローすることにします。手札から場に「K、9、8」の3枚を出すことになりました。

例3)先の「K、9、8」が場の最高位カードになった後、続くプレイヤーの手札は「K、K、6、3、3、2、2」でした。「K」を「K」で同ランク、「9」をもう1枚の「K」で超えられますが、この手札ではもう「8」以上のランクのカードが出せません。そこで手札の中から弱い順に「2」「2」「3」の3枚を場に出すことになります。

3.トリックの終了と判定
 リードからフォローで全員が同枚数のカードを出したら、1トリックが終了します。
 場に出されたカードを比較して、最も強いランクのカードを出したプレイヤーが勝ちます。最高位のカードを出した人が複数いる場合は、最後にそのカードを出した人の勝ちです。

 トリックの勝者が决定したら、出されたカードはすべて捨て札として脇にどけておきます。以降、この捨て札はいつでも好きな時に見て、どのカードがすでにこのトリックでプレイされたかを確認することができます。

4.次のトリックへ
 前トリックの勝者がリードして、次のトリックが始まります。
 上記のリードとフォローの手順を繰り返し、全員の手札が残り1枚になったら、最終トリックです。

5.最終トリック
 最終トリックでは、直前に誰が勝ったかにかかわらず、全員が一斉に手札に残った1枚を場に出し公開します。

 場に出たカードを比較して、最も強いカードを出した人がトリックに勝ったことになり、同時にこの回の敗者となります。敗者は最終トリックで出したカードが失点となり、そのカードを自分の前に表向きのまま、他の人にも見えるように置き、スコアを表示します。
 失点は「A」は11点、絵札(K、Q、J)は10点。その他のカードはランクの数値がそのまま失点になります。プレイが継続して敗者になるたびに、その人の前には表向きのカードが並んでいきます。

 最終トリックの判定で、最高位のカードを出した人が複数いる場合は、その全員が敗者です。一人ひとりが自分の出したカードを失点として受け取り、前に置きます。

6.脱落
 その回で敗者の失点の累計が22点以上になっていたら、そのプレイヤーはゲームから脱落します。一度に2人以上のプレイヤーが脱落することもありえます。前に置いたカードはそのままにして、脱落した人はもうゲームには参加しません。

7.次の回へ
 スコア表示のために敗者の前に置かれたもの以外のカードを1つにまとめ、次の回を始めます。

・新たなディーラー
 ディーラーになるのは敗者です。
 もし敗者が複数いた場合は、最初にディーラーを決めた時と同様に、敗者全員で無作為にカードを引き、最も強いランクのカードを引いた人がなります。敗者が脱落していなくなった時は、全員が無作為にカードを引いてディーラーを決めます。

(※注:この敗者が複数、あるいはいない時のディーラー決めもまた、じゃんけんなど好きな方法でもよいでしょう

・新たな回の手札
 ディーラーは脱落した人以外のプレイヤーに手札を配りますが、その際に配る枚数は、各人につき前の回で敗者が受けた失点の数と同じ枚数です。「A」なら手札11枚、絵札なら10枚、その他はカードのランクと同じ枚数です。

・カードが足りない時は
 プレイヤーの人数によっては、次の回を始めるときに配るカードが上記ルール通りにしようとすると足りなくなるかもしれません。
 そのような場合は、全員が同じ枚数になるようにできるだけ多く配り、余りを山札として場に裏向きに置きます。

【ゲームの終了】
 プレイヤーが脱落していって、1人だけが残った状態になるとゲーム終了です。最後まで残ったそのプレイヤーが勝者になります。
 ルール上、一度に複数人が脱落した結果、誰もゲームに残らず終わることもありえます。その時は最後に脱落した人全員を勝者としてもいいし、あるいは失点の累計を比較して、より少ない人を勝者としてもかまいません。

【より多人数でのプレイ】
 このゲームはトランプをもう1組足すことで7人以上でも可能です。
 トランプ1組では6人まで可能、最適人数は4人あたりと思われますので、7、8人でのプレイなら、裏側が同じ色と模様のトランプをもう1組足して104枚にするとよいでしょう。
 トランプを足した場合は、同じランクのカードが増えますので、リードのセット出しが5枚以上も可能になります。


 以上がPagat.com記載の「22」のルールです。
 同種の「Agurk」と大きく違っているのは、カードプレイ前に交換があること、そして複数枚セットのリードとフォローがあることです。そのぶん手順が少し複雑になっているのですが、そこにこのゲーム独自の魅力があります。交換によるやや運試し的な手札チョイスはなかなか面白いですし、複数枚リードは時に予想外の展開を生み出します。
 また、パッと見た感じ4、5人でのプレイが適正かと思えるのですが、Pagatの記事には「2人プレイでもよく動く」と書かれていて、ルールのおかげなのかはよくわからないものの、確かに試してみると2人プレイでも楽しめました。

 この「22」や、他のCucumberの最も目につく弱点は「ゲーム中に脱落者が出る」ことです。テンポが早くて1ゲームの時間も短いので問題ないといえばそうなのですが、やはり脱落した人が「待ち」になるのは気になります。
 その点も、それが最良の人数かはともかく、2人プレイならば気に病まずに済みます。どちらかが脱落したら、その瞬間にゲームは終わりますから。「Agurk」とは別途に紹介する価値あり、と判断した理由には、そんなこともあります。もっとも、他のCucumberや『5本のきゅうり』も、2人プレイに適しているのかもしれませんけれどね。

 デビッド・パーレット著『THE PENGUIN BOOK OF CARD GAMES』のCucumberの項を確認してみると、どうやらこの種のゲームは学生の間で再発見・流行する以前は、ライトなギャンブルゲームだったようです。おそらくカジノや専門ハウスにテーブルが設置されているタイプではなく、パブなどでお酒を飲みつつ、客同士が遊んでいた小博打の類ではないでしょうか。
 そう予想させられるのは英語でCucumberを動詞的に用いた「Cucumbered」が俗語で「めちゃくちゃに酔っ払う」ことを表すからです。このへんに酒場の匂いがします(笑)
 このゲームで失点により脱落することを「Cucumbered」と言うらしく、それがそのままタイトルになっているのですが、パーレット氏が「…sliced(or cucumbered)」と表現しているところを見ると、脱落することを指して「(輪切りにされるように)切り落とされる」と「(酔い)潰れる」を、きゅうりの一言で表したダブルミーニングなのではないか、と想像します。

 最後に『THE PENGUIN BOOK~』にパーレット氏が記載している、ギャンブルとしてのCucumberの概要を列記します。
 このバリエーションは、HAL99さんによる「Agurk」への追加ルールと同様に、上に述べたこの種のゲームの弱点「脱落者が出る」ことへのネガティヴ感を軽減するように思われます。なんと、各人は1ゲームに1回だけ、脱落を回避できるのです!


【ギャンブルきゅうり】
・プレイ可能人数は3~7人と記されている。が、ルールからすると5~7人でプレイするのが基本だと思われる。

・各プレイヤーはゲーム前にあらかじめ決められた、同額のステーク(賭金)をポット(テーブルの上の集金場所、カップやダイストレイ等なんでもいい)に支払う。賭け事ではなく純粋なゲームとしてやるなら、ポーカーチップやおはじきなどで代用。

・基本的なルールは「Agurk」と変わらない。HAL99さんの訳を参照。カードごとの失点はA=14、K=13、Q=12、J=11点で、数字札はランクそのままの数が失点となる。そして脱落は累計スコアが30点以上で起きる。

・脱落が决定したプレイヤーはその場でさらにもう一度ステークをポットに支払うことにより、ゲームに復帰できます。ただし、復帰後のスコアは脱落の直前まで累積していた数から再開です(それまでの累計26失点に「5」のカードで敗者となり、31失点で脱落することになったプレイヤーは、ステークを払うことで脱落を免れ、26失点の状態でゲームを続けられる)。

・上記のステーク再支払いで復帰できるのは、1ゲームに付き各人1回まで。2度目の脱落は回避できない。

・また、残りプレイヤーが3人になると復帰はできなくなる。そしてその3人のうち誰か1人が脱落するとゲーム終了。一番失点の少ない人がポットに入っているステークを総取りする。

 このギャンブリングルールは、脱落点数を21や22点にするなど微調整することで、「Agurk」や「22」にも応用できるのではないでしょうか。うまくすると、各人1回は復帰のチャンスがあるということで、脱落後の「待ち」時間が詰まり、手持ち無沙汰が解消されるかもしれません。
 ちょっと試してみたいですね。
(※『5本のきゅうり』には、ひょっとするとこういったルールが何かあるのかもしれませんが……僕は未所持で詳しいルールを知らないので)
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